秋川雅史コンサートに鳴門市文化会館へ。有名人のコンサートはひょっとしたら(ひょっとしなくても)35年前のフォーリーブスのコンサート以来である???
期待した以上によかった。アンコールも入れて11曲であったが,どの曲にも感動した。声楽家の透き通るようで,力強い声は自分の体力の限界近くまでエネルギーをつぎ込まないと出てこないということ・・・歌い終わって倒れるのが理想という,歌いきることに喜びを感じるプロの姿を見た。
マイクを通さない生の声が1600人に響き渡る。1曲1曲の合間のトークの後,水を口にして,息を整えて次の曲に入る。慎重になるのはテノール歌手にとってうまく声が出るかどうかが毎回勝負だからだそうである。
曲もよかった。美空ひばりの「一本の鉛筆」という曲を初めて聞いたが,美空ひばりが歌っているのを聞いたことがないのに,その曲を聴いているとき美空ひばりのが歌っている様子が頭の中に浮かんできた。広島の原爆を憂う歌に美空ひばりの声が妙に重々しく不思議な感じがした。
忘れないうちに,今日のコンサートで感じたことを書き留めておく。今抱えている問題が小さく感じただけでも,心休まるコンサートだった。